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「私はGoalに参加したとき、グループの誰にも一度も話しかけませんでした。父は私がこのプログラムに参加するのに反対していましたが、今では父の考えは変わりました。私も今は自信がつき、恐れることなく誰にでも話しかけることができるようになりました。以前、兄は家を訪れた人に向かって、ラキは人生で何か素晴らしいことをやるに違いないと話していました。とても誇りに思いました。いつか、自分が兄たちにひけを取らないことを証明したいと思います。」ラキ、17歳、 Goal チャンピオン

Goal(エンパワーメントプログラム)

インドの経済では毎年およそ326億米ドルの損失が発生しています。幼い少女たちが学校を辞めて行くためです。これは後年、彼女らの成長に影響を及ぼしています。1

しかしながら、当行の市場では女性が経済発展の重要な担い手であることに間違いありません。研究によると、成人女性、少女たちにはっきりと重点を置いた投資には大きなリターン(収益)が生じることが証明されています。

Goalは、当行のコミュニティ(地域社会)投資へのひとつの取り組みで、その狙いはスポーツや生活に欠かせないスキルを身に付ける教育を通じ、世界各地の未成年の少女たちの人生を変革しようというものです。2006年にインドで開始されたこのプログラムにより、都市部に住む少女たちは知識を供与されるだけではなく、運動に安全な場所も提供され、自己啓発や経済発展に向けて自信をつけています。

エンパワーメント図

このプログラムは、少女たちの自分自身に対する見方、世界における自身の役割についての考え方を変えて行くことに力が注がれています。Goalは、少女たちの自信を強めるとともに、健康と社会に関する問題についての知識を高め、さらには、学習、運動、成長のための安全な場所を提供することにより、これらの少女たちの人生を変革しています。

今年はデリー、ムンバイ、チェンナイで実施したGoalプログラムを通じて1,600人を超えるインドの少女たちの人生に変化をもたらしました。私たちは10月に世界銀行の民間セクター・リーダーフォーラムにおいて、今後4年間にGoalプログラムの対象を10万人の少女に拡大するという方針を発表できたことをとても喜ばしく思います。これによって新たに500万の家族および地域メンバーにその効果が及ぶことになり、Goalは未成年の少女たちの支援に特化した、企業が行う最大のプログラムの一つとなります。

Goalは今後、バングラデッシュ、インドネシア、ヨルダン、ナイジェリアでの活動開始により、世界規模の事業に発展することになります。

Goalは有力な非営利団体(NPO)との協力で進めており、学校に通えるかどうかに関係なく、低所得家庭で育つ都市部の未成年の少女たちを対象に毎週集いが開かれます。一般的に少女たちは10カ月間にわたり週一回2時間の集いに出席して、スポーツをしたり、生活に不可欠なスキルの修得に重点を置く活動に参加したりして時間を過ごすことになります。集いは教室ではなく、屋外で行われます。

このプログラムを修了し、際立った指導力を発揮する少女たちはGoalチャンピオンになるよう勧められます。希望する少女たちは、同じ年頃の少女たちにGoalを提供するためにトレーニングを受けます。

今年、当行は回転資金による融資制度を開始し、Goal チャンピオンの将来の仕事につなげたいという望みを支援するため、それら少女にも利用できる小口融資を実施しました。この資金は、当行により金融に関するトレーニングを受けた地域のパートナーが管理しています。

規模の拡大と効率性の向上を考え、私たちは今年、優れた事例を知らせ合い、また新しい方法を導入することによってGoalを一段と充実したものに育てました。すべての教材を設計し直し、活動のためのガイドを新たにまとめました。このガイドでは、未成年の少女たちが立派に育つのに必要な、生活上不可欠とされる4つのスキルに重点を置きました。すなわち、意思疎通のスキル、保健と衛生、権利と資源、そしてお金に関する教育―です。(当初のモデルには、13のモジュールが入っていました)。現在、ポピュレーション・カウンシルがこのプログラムの効果を評価しています。

Goalを担当する当行のスタッフボランティアはその専門的なスキルを活用して、モジュールの提供、参加者の指導、地域イベントなどの活動への参加を実践しています。ボランティアコーディネーターからなる当行のネットワークにより、スタッフはGoalに参加する機会を知ることができます。

こうした地域社会に対する取り組みはこれまでに、Beyond Sport Award(ビヨンド・スポーツ賞)を受賞し、Plan International(プラン・インターナショナル)の「女の子だから(Because I Am A Girl)」のレポートで高い評価を受けました。

1
Plan International、「そのツケが回る:少女を教育しないことの経済コスト 2008年」

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2009年度年次報告