メインコンテンツにスキップt

「スタンダードチャータードのHIV教材の翻訳中、私たちのチームの中には当初考えていたのに比べて、この重要な問題をそれほど明確に理解していないことに気づいたものもいました。スタンダードチャータードとの連携の中で、全スタッフがこうした潜在的な知識格差を埋める機会を得ました。HIVおよびAIDSの感染予防とそれに対する社会的偏見を意識することが、人間として極めて重要な責任であると考え、このような素晴らしいプログラムに関わることができたことを誇りに思っています。」ヘンリー・クロウ マネージング・ディレクター、
アジアン・アブソルート、2009年7月

HIV教育プログラム(Living with HIV)

背景 - 取り組む理由

HIVとAIDSは、今でも健康に関する世界最大の課題の一つであり、世界の3,300万以上の人々がその影響下にありますが、現在なお治療法もワクチンもありません。感染者は皆、体の状態をコントロールするため救命薬を必要としていますが、一度これを投与を開始すると、一生続けなければなりません。抗レトロウイルス療法の進歩は確かに喜ばしいことであり、患者の寿命も延びてはいますが、その結果、さらに長期にわたる治療が必要となり、さらなる費用もかかります。結果として、治療をどう継続するかがこの病気の最も難解な要素となっています。加療者2人増に対し、新たな感染者が5人発生しています1

1
この統計はすべてUNAIDS(国連合同エイズ計画)の2009年AIDS感染動向最新版から引用したものです。

Living with HIV - 教育が重要な理由

教育はHIVの蔓延と戦うための鍵です。教育によって、まず感染を回避し、HIV感染者は人に伝染させないようにするなど、人々に事実を伝えて安全な生活を選べるようにすることが可能でます。

当行は、1999年から「Living with HIV」という、職場におけるHIV教育プログラムを実践してきました。このプログラムは、HIVに関して最低限必要とされる教育を提供するため特別に開発されたものですが、地域に応じて受講者の特定のニーズに合わせることができる柔軟性を備えています。

6月にはLiving with HIVのプログラムは、HIV/AIDS、結核、マラリアの撲滅に取り組むグローバル企業連合から、「Business Excellence Award for Best Community Investment Programme(最優秀地域社会投資プログラム優秀ビジネス賞)」を受賞しました。この企業連合は国際企業220社で構成するグループで、世界の最優先事項としてこれら伝染病の撲滅に一丸となって取り組んでいます。同連合の会長兼最高責任者を務めるジョン・テズトム氏は、「HIV/AIDSとの戦いでは企業が取り組みを強化し、積極的な役割を果たさなければ勝利は望めません。スタンダードチャータードはどの企業でも実行可能で且つ実行すべき活動を着実に行っています。それは口先だけでなく、しっかりと行動を伴うものです。そうした企業の行動が人の命を救うのです」と語っています。

HIV教育はHIVおよびAIDSに関する当行のグローバルな非公開施策の一貫であり、この施策ではスタッフやその扶養家族がHIVの検査、治療を自由に受けることもできます。この施策全体については、こちらをご覧ください。

当行のスタッフ - 取り組みの方法

HIVチャンピオン(HIV Champion)として知られている当行のスタッフボランティアは、人々に自分自身とその最愛の人を守るための知識を提供することを目的とした対面式のセミナーを実施しています。

HIVチャンピオンは50カ国に1,150人以上おり、全員が過去2年間にわたって再教育を受けています。今年はアフリカと南アジア全体でトレーナー研修補習コースが開催されました。HIVチャンピオンは地域社会と協力し、2008年と2009年には63万人に対して対面式の教育講座を行いました。

各国語に翻訳 - 彼ら自身の言葉で伝える

当行は世界最大の学生組織であるアイセック(AIESEC)と協力し、1,200人を超える25歳未満の人々を対象に調査を行い、HIVおよびAIDSに対する意識を分析しました。調査対象者の半数がHIVについてよく知らないことを認め、80パーセントが性に関する保健衛生上の問題を調べる際にはますインターネットを利用すると回答しています。このような調査結果を受け、当行の対面式セミナーの補完のため、インターネット通の若者の教育を目的とする外部向けWebサイトwww.vir.usを開発しました。若い世代の教育は極めて重要といえます。新たなHIV感染者全体の40パーセントが15~24歳までの年齢層であるためです。そのため、www.vir.usには、重要な事実を楽しく、且つ面白く伝えるようなアニメによる「エデュテインメント」モジュールが用意されています。11月には、www.vir.usは、レオナルド・チェシャー・ディスアビリティのニュース・情報部門で「アビリティ・メディア賞(Ability Media Award)」を受賞しました。この部門では、体の不自由な人々や社会から取り残された人々のグループがもっと受け容れられるような世界の構築を促進する、優れた創造的プロジェクトが表彰対象となっています。

当行はオンラインeラーニングモジュールを更新するとともに、HIV教育ツールをすべて、さまざまな言語に翻訳しました。各地域社会での、これら教育ツールの共有を促進するのが目的です。アラビア語、簡体字・繁体字中国語、フランス語、ドイツ語、インドネシア語、韓国語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語、タイ語などに翻訳されています。

地域社会との協力

当行のHIV教育ツールは他の団体にも無料で提供していますが、このほか、クリントン・グローバル・イニシアチブ(Clinton Global Initiative)に参加し、2010年3月までに100万人に対してHIVおよびAIDSに関する教育を行うことを約束しました。当行のHIVチャンピオンは50以上のパートナー組織と連携して、同僚の指導者研修を行うとともに、より良いHIV教育ツールを開発し、従業員の能力向上に努めています。当行のパートナー組織には、バージン、タロー・オイル、へルスケアソリューションのグローバル企業であるブロードリーチ・ヘルスケア・クラウン・ワールドワイド、翻訳会社アジアン・アブソルート、西アフリカのオルレアン・インベスト、タイのアマタ・インダストリアル・エステーツ、中国南方航空、シンガポールのヒューマニテリアン・オーガニゼーション・フォー・マイグレーション・エコノミクス(HOME)、ガーナ放送公社、ナイジェリアの若者エンパワーメント財団などがあります。これらの組織は、当行の取引企業、サプライヤー、非政府組織(NGO)を代表しています。また、当行は各国レベルのビジネス連合とも協力しています。

地域社会でも同様の取り組みを進めています。HIVに特にかかりやすい環境にあり、その上職場という環境にない地域の人々に手を差し延べるという試みです。

パートナーとの協力により、Living with HIV は単独で取り組む場合に比べて、幅広く浸透させることができ、持続可能な世界的取り組みが実現できるようになります。

ハイライト

  • パートナーシップを通じて、100万を超える人々がHIVおよびAIDSに関する教育を受けられる見込み
  • すでに63万人がHIVに関する対面式教育セミナーに参加(2009年の40万人を含む)。
  • HIVおよびAIDS教育は最低レベルの国際基準であれば、様々な人種、文化的背景にあっても容易に適応可能
  • 1,000人を超えるHIV Championが特にHIVおよびAIDSの蔓延している地域社会においてこれら疾病に対する意識高揚を推進
  • 10以上の言語で3タイプのHIV教育(対面式、eラーニング、Webラーニング)を実施
  • www.vir.usは、新たなHIV感染者全体の40パーセントを占めるのが若い世代であり、インターネットに精通したこれらの世代に向けてgo to www.vir.uswww.vir.usを開発当行パートナーで、アイセック・インターナショナル(AIESEC International)のグローバル・エクスターナル・リレーションズ・マネージャーを務めるアレクサ・マボンガ氏は8月に、「私たちのHIVトレーナーが日々直面している最大のハードルは、神話、正統主義、そしてウィルスに関する基礎事実を学びたがらない姿勢にあります」と説明しています。
HIV教育プログラム(Living with HIV)

ケーススタディ:タイ

今年は、タイのHIVチャンピオン50人がLiving with HIVプログラムの一環として懸命に活動を行い、対面式の講座を通じ18,000人の教育に貢献しました...

ケーススタディ:

報告ツール

2009年度年次報告