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「マラリア感染防止プログラムの規模拡大に合わせて、企業は業務管理、プロジェクト管理、物流、販売における貴重な専門知識を提供することができます。」サラ・マーレー、フィナンシャル・タイムズ、レポーター、
マラリアとの戦いに関する特別レポート、2009年4月
「この地域にNets for Life(命を救う防蚊ネット)プログラムが到達する以前、私は毎月少なくとも4回は真夜中に地域住民に起こされ、病気の子供の洗礼、儀式に沿った塗油を施しました。結局は翌日埋葬することになったのですが・・・。このプログラムが開始されてから、真夜中に起こされることはなくなりました。…Nets for Lifeによって多くの命が救われています。」ファーザー・ジェームズ・オクウォンガ、Mugarus ya Parish、ウガンダ 2008年10月

「命を救う防蚊ネット(Nets for Life)」プログラム

背景 - 取り組む理由

アフリカではマラリアに感染した子供たちが30秒に一人の割合で亡くなっており、インドネシアの人口の二倍に相当する5億人もの人々が毎年感染しています。マラリアは通常なら予防可能であるにもかかわらず、上述のような状況により、世界経済は生産性の喪失という点で毎年およそ120億米ドルもの損失を蒙っています。現実に、30年前に世界保健機関(WHO)による殺虫剤散布プログラムが実施されてから、37カ国でマラリアは撲滅(または大幅に減少)できました。過去10年間に、状況は大きく逆戻りしています。

当行のビジネスの安定度は、その業務を営む地域社会の状況によって決まります。そこで当行は、当行の中核となるビジネス活動、専門知識、資源を、コミュニティ(地域社会)が直面している重要問題の解決につなげるプログラムに投資を進めています。マラリアは当行のスタッフ、お客様、そして当行が事業を営むアフリカの地域社会に影響を及ぼします。当行にはこれに対する行動を起こす義務があると確信しています。

Nets for Life - 貢献方法

当行は2006年に外部の5つの援助資金提供者と提携して、アフリカ15カ国への長期残効型蚊帳(LLITN)100万張の提供を目指すNets for Life(「命を救う防蚊ネット」)プログラムを立ち上げました。予定より早く2008年末までに150万張が予算内で配布されました。

2008年10月には、500万米ドルを投じて2013年までにさらに500万張のLLITNを配布することを約束しました。現在までに、60万張の蚊帳を配布し、120万人に対してその使用方法に関する教育を実施しています。

当行は「Malaria Agent(マラリアエージェント)」を通じて蚊帳の配布と蚊帳を受け取った人々への使用法に関する教育を行っています。500万張の蚊帳を効果的に配布するには、およそ25,000人のマラリアエージェントが必要とされます。2008年10月から2009年10月までに、マラリアエージェント8,854人の研修を行いました。

今年、Nets for Lifeがザンビアのルサカで開催された「マラリア撲滅賞Fight (Against Malaria Award)」で二番目の年間ビジネスリーダーに選ばれました。、ザンビア商工会議所(ZACCI)のトロフィーが同国副保健相ソロモン・ムソンダ博士より授与されました。ムソンダ博士は、スタンダードチャータードにトロフィーを授与できることは「光栄である」と述べ、次のように付け加えました。「貴行はマラリアの問題を貴行自身の事業運営の中に望ましい形で組み込みました。貴行のリーダーシップは私たち全員に今後の進むべき方向を示しています。」

モニタリングと評価 - 成功率の測定

宗教的奉仕活動を行うグループや非政府組織(NGO)からなるネットワークを活用して、サハラ以南の、アフリカの中で最も遠隔の地域社会にも手を差し延べることができますが、これら地域にただ蚊帳を届けさえすればいいというものではありません。そこで、基本データの調査を行うとともに重要な指標をモニタリングして、当行の目標が達成されているか、配布プログラムに是正策が必要かどうか―を評価しています。当行は保健省および国家マラリア対策プログラムとの共同によりデータを確保しています。

当行の最新のモニタリングと評価のデータによりますと、2006年のNets for Lifeプログラム開始以降、合計1,777,571張の蚊帳が配布されていますが、対象別の配布状況は以下の通りです。

  • 5歳未満の児童対象 80パーセント: 1,422,057
  • 妊婦対象 16パーセント: 284,411
  • その他対象 4パーセント: 71,103

地域社会に貢献する - 変化をもたらす方法

10月、当行はフェーズ2の初年度を完了しました。当行の取り組みは現在順調に推移しています。今年十分な土台作りを行うと、その真の効果が2010年に表れます。蚊帳の確保に注力し、国内で200万張超の蚊帳を調達したあと、2010年末までに合計270万張を配布する予定です。

当行の基本調査によりますと、現在、当行が手を差し延べている地域でも、最初の接触時点ではマラリアの伝染方法を知っていた人は10人のうち平均わずか4人でした。最新の調査では、この数が10人中9人にまで上昇しています。

ザンビアではマラリアの発症事例は2004年では1,312人でしたが、2007年では505人にまで減少しています。

ハイライト

2009年末までの実績は次の通りです。

  • 1,300万人にNets for Lifeのメッセージが到達
  • 1,700万張の長期残効型蚊帳(LLITN)を配布
  • 2006年から2009年の間に、生命を救われた5歳未満の児童は65,000人4
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2009年12月時点における推定値

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2009年度年次報告