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優れた人材の確保

逆境はチャンスをもたらしてくれます。この言葉は、この一年間当行にまさしく当てはまるものでした。厳しい経済環境により、高い収益を上げ、成長を続ける国際的な金融機関としての当行の強みが際立ちました。当行はこのチャンスを生かし、優秀な人材の強固なパイプライン構築において、またスタンダードチャータードへの新しい人材・経験の導入において、着実に前進しました。

新入社員は、この業界の知識が全くなくても、自身の分野で長きにわたって実績を築いたベテランであっても、当行への入社初日からその固有の価値観と企業文化を学ばなければなりません。「Right Start」という新入社員研修プログラムから、グループ最高責任者との電話対話に至るまで、新入社員は当行の業務運営方法を理解するよう求められます。

しかしながら、優れた人材を確保した時点ですべてが終わるわけではありません。従業員には当行でキャリアを積み、持続可能な業績を推進してくれるよう願っています。したがって、従業員による経営参加に関するイニシアティブを実施することが不可欠なのです。

当行のギャラップQ12調査では毎年、従業員の経営への関わり度に関し、外部による基準評価が行われます。この調査には従業員の96パーセントが参加していますので、従業員の声が実によく反映されています。先行き不透明な景気動向にもかかわらず、今年の従業員の経営への関わり度はさらに高まりました。また、調査結果に基づいて対策を講じることにより、各チームはさらなる利益成長に貢献できます。

調査結果から、韓国、台湾、タイの3カ国では経営への関わり度が著しく上昇していることが分かりました。香港は引き続き世界水準にあります。さらに詳細な分析によりますと、これらの国ではマネージャが行動計画を最後までやり遂げ、常に対話のきっかけをつくっていたことが明らかになりました。これらの国では、管理チームが当行の事業戦略に沿った行内全般にわたる行動計画、および明確なリーダーシップを実践するためのチームとしての行動計画の双方に全力で取り組むなど、上層部が先頭に立ったことが成功の要因でした。さらに、韓国では、最大700人の経営参加チャンピオンが選出されました。これらチャンピオンは2日間のセミナーに参加し、当行の従業員およびその固有の企業文化に関わるグローバルな取り組みを詳しく学習しました。当行は各国独自の問題に対処するこうしたイニシアテイブを奨励しています。

また、この調査によりますと、従業員が今年、当行の商品とサービスに一段と強い誇りを感じるようになったことが明らかになっています。そこでは、従業員がますます強力なブランドアンバサダー兼提唱者となることが伺えます。

私たちは従業員が当行の組織で成長していく姿を見たいと切望していますが、同時に、責任が増していくにつれ、新しいスキルやさまざまなレベルでの支援が必要となることも了解しています。そこで、当行は「優秀マネージャプログラム」を実施しています。これは、チーム管理のスキルを向上できるよう、リーダーを支援するための独自の研修モジュールです。グループ最高経営責任者ピーター・サンズから、各国のリーダーに至るまで、あらゆるレベルのリーダーがこのプログラムに密接に協力し、新しい世代を支援し、実体験や現場で得られた知恵を提供しています。この一年間で、約3,000人のマネージャーがこのプログラムに参加し、それに関連するオンライン情報源には、約75,000件のアクセスがありました。

マネージャと従業員が双方向のやり取りとコミュニケーションを定期的に行うことは、グループ全体のイニシアティブと並んで、当行の組織の安定にとって不可欠です。当行の人事チームは、マネージャと密接に協力して、日常の会話を通じて彼らの自信と可能性を高めるように努めています。

現実に、私たちは当行固有の文化を育む無形の特質を見出し、定義すべく常に努力しています。また、これら無形の特質を日常の活動の中でより強固なものにしたいとも考えています。私たちは当行の価値観の実践に当たって従業員の体験を全体として共有し、リーダーが範を示して指導に当たることを期待しています。私たちは当行の取り組みの成否評価、個々の従業員の説明責任の強化について新しい方法を見出すべく常に努力しています。

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2009年度年次報告