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ステークホルダーとのかかわり

ステークホルダーとの関わりは当行のサステナビリティ(持続性)戦略に不可欠であり、それによって当行が事業を営む市場における既存のリスクや機会、新たに出現するリスクや機会に対して確実に対応できるようになります。ステークホルダーとの関わりによって、優先すべき事項が明確になり、方針を策定する際にもそれが役立ちます。外部ステークホルダーが当行のサステナビリティの実施状況をどう受け止めているかを読み取ることもできます。

2009年度ステークホルダーとのかかわり

当行の主なステークホルダーには、従業員、お客様、投資家、コミュニティ、非政府組織(NGO)、産業団体および業種別団体、サプライヤー、規制機関および政府が含まれます。2009年度中、フォーカス・グループ、テーマ別ディスカッション、一対一の会合など様々な方法を活用してステークホルダーとの関係を深めてまいりました。さらに、長期にわたる成功にとって重要な問題を理解し、それに対処するため、顧客忠誠度調査、従業員参加に関する調査も実施しました。

経済に関する調査 チームは、主なステークホルダーと共有する重要なサステナビリティ問題、すなわち、水分ストレスや食料安全保障などの問題に関する調査結果も発表しました。

主なステークホルダーを取り込んだ2009年度の様々な取り組みはおよそ次の通りです。

ステークホルダー とのかかわりかた
従業員
  • 年次従業員参加に関する調査、Q12
 
  • 環境プロジェクトに関するソーシャル・ネットワーキング・サイト - Greenstorming
 
  • サステナビリティに関する各市場の活動についての月刊従業員メールマガジン
 
  • 世界自然保護基金からの季刊電子ニュースレター、「PLANETDigMag」により、環境保護における優れた実践に関する最新情報を従業員に提供
 
  • HIV教育プログラム(Living with HIV)に関する従業員指導
 
  • 従業員ボランティア活動
企業と顧客
  • 年次顧客忠誠度調査
 
  • 月次顧客満足度調査
 
  • 顧客からの苦情追跡および根本的原因の分析
投資家
  • 一対一の会合
 
  • 円卓会議
 
  • フォーカス グループ
 
  • ロードショー
コミュニティへの投資
  • HIV教育プログラム(Living with HIV)に関するオンライン教育プログラムの立ち上げをはじめとするソーシャル・ネットワーキングおよびそれへの関わり - www.vir.us
 
  • 利用可能なHIV教育 - 一対一、EラーニングおよびWebラーニング、10カ国語以上の言語で利用可能
 
  • 多国間機関および主要NGOパートナーと協力してコミュニティ投資プログラムを提供
 
  • 取引企業、お客様の教育
 
  • 会議
 
  • 従業員ボランティア活動
NGO
  • 一対一の会合
 
  • テーマに関する円卓会議
 
  • 例えば、NGO会議への参加NGO民間部門
産業団体
  • ミーティング
 
  • 諮問機関への参加
 
  • 会議
規制機関
  • 一対一の会合
 
  • 書面での定期的なコミュニケーション
 
  • 規制機関からの要件の積極的履行および規制監督プロセスへの関与
政府
  • 一対一の会合
 
  • 会議および講演プロジェクト
 
  • 書面での定期的なコミュニケーション

また、アナリストからのアンケート、フィードバック電子メールでの質問にWebサイト上で直接回答しています。our.sustainability@sc.com

サステナビリティに対する当行のアプローチについて、ステークホルダーからのフィードバック

ステークホルダーからのフィードバック  応答方法
銀行として経営が良好な状態にあり、業績が順調にあることが事業を営む市場の持続的成長にいかに貢献するか―具体的に提示します。   2010年にはアジア、アフリカの戦略的に重要な2市場における当行の事業について、社会的、経済的影響に関する調査を実施します。プログラム視覚障害者支援活動(Seeing is Believing)の効果についても調査を実施します。
サステナビリティが当行のガバナンス構造全般にどのように組み込まれているかについてもさらに概要をまとめます。   詳細はガバナンスのセクションをご参照ください。
外部ソート・リーダーシップ(実践的先駆者としてのリーダーシップ)や世界規模での意見交換の場、例えば、世界経済フォーラム、企業リーダーグループなどへの貢献にスポットライトを当てます。   業界団体への参加に関するセクションを参照してください。

主なステークホルダー

a} 投資家

当行が持続可能なビジネスを築き上げるにあたり中心に据える目的は、長期にわたる株主価値の創造です。環境、社会およびガバナンスの問題をしっかりと管理できれば、それが健全な企業経営、持続的な競争力と同じ意味を持つ―投資家の間ではこうしたコンセンサスが高まっています。結果として、持続可能な投資が増加し、国連責任投資原則(UN PRI) に署名した金融機関が運用する資産は現在、合計21兆ドルに上っています。持続可能な投資が今後とも増えると予想されるのに伴い、財務の投資決定にあたって環境、社会およびガバナンス問題を組み込んで考えようという動きが一層強まる見通しです。

サステナビリティ戦略に対する認識を高め、重要問題に関する投資家からの情報に対応するため、当行は英国、フランス、米国、香港、イタリアおよびノルウェーの主要な社会的責任投資家(SRI)のファンドおよび研究者との関係を築きました。

これらの関係をさらに強化し拡大するために、グループのサステナビリティ及び投資家向け広報活動は、11月にパリでSRIロードショーを開催しました。そこでは、短期、中期、長期のリスク管理に関する総合的な取り組みを具体的に説明するとともに、どのようにすればリスクをチャンスに転換できるかについても当行の考え方を提示しました。その後、当行が接触したSRI企業14社中75パーセントがサステナビリティ問題での当行の将来性を一段と高く評価し、50パーセントが当行をサステナビリティのリーダーとして認めました。

アジアでは低炭素経済への移行促進のための政府の経済刺激策がきっかけとなって、持続可能な投資への関心が高まっています。当行は香港で、再生可能エネルギーに対するファイナンスに関し、「アジアにおける持続可能で且つ責任ある投資協会(ASRiA)」のフォーラムを主催しました。

当行はSRIから好ましい格付けを受け、ゴールドマン・サックスが策定した制度であるGS SUSTAINに2年連続で選ばれました。同制度は、3~5年にわたり競争上の優位性、優れた資本収益率、株式市場でのアウトパフォーマンスの持続性の面で同業他社比で最上位に位置するとされる企業を特定するというものです。当行はまた、世界の二大SRIインデックスのひとつとされるFTSE4GOOD指数にも組み入れられています。

FTSE4good

b}非政府組織(NGO)

当行は非政府組織(NGO)と積極的に関わりを持ち、新たに出現する社会経済、ガバナンスおよび環境の問題を特定するとともに、サステナビリティ戦略と諸方針の策定にあたってそれら組織の専門知識を活用しています。当行では所属する部門に関する意見聴取、方針説明書(ポジション・ペーパー)作成のため、1月には2回のフォーカス・グループおよび3回のNGOとの一対一の会合を開催しました。当行は今後ともこうした会合を通じて得る知識を、変化し続ける持続可能なビジネスの実践に組み入れて行きます。

今年の経済環境およびそれがアフリカの開発基本方針に及ぼす影響を考慮し、当行は3月にグループ・リサーチ・チームと協力して、アフリカで活動中の24のNGOおよび開発組織を対象に説明会を開催しました。その結果、経済問題に対する意識が高まって論議が弾み、開発組織の取引先との関係が一段と強まりました。

c} 業界団体

2009年に、当行は数多くの業界フォーラムに参加し、幅広なサステナビリティ基本方針に関連した、国際的な議論に一役買いました。主な点は以下の通りです。

  • 世界経済フォーラムで金融サービス・ガバナーズ・コミュニティの議長を務める
  • 経済危機への対応に関し、デービッド・ウォーカーおよびロード・ターナーによるレビューへの資料提示を含め国際規制機関へ情報提供
  • 国連環境計画(UNEP)金融イニシアティブの議長を務める
  • 「気候原則」の起案メンバーを務める
  • 人的リソースについての指針となる国際金融公社(IFC)ジェンダー(男女の機会均等)報告に関する諮問委員会に参加
  • 持続可能な責任投資協会(ASRiA)を代表して香港で投資家フォーラムを2度主催

コミュニティとの関わり

当行が事業を営むコミュニティとの関わりを続け、世界、地域および国のレベルで各種の計画を推進しています。当行の世界的計画は、「視覚障害者支援活動(Seeing is Believing)」、「HIV教育プログラム(Living with HIV)」、および「ゴール」―の3計画です。「命を救う防蚊ネット」プログラムはアフリカにおける地域計画です。

2003年スタートした視覚障害者支援活動(Seeing is Believing)は、830万人の生活に役立ちました。当行は、150万人の白内障手術に寄与し、380万人の河川盲目症およびビタミンA欠乏症の患者を治療し、60万人を超える屈折異常その他の眼の患者の治療に資金援助しました。このほかにも、スクリーニング、基礎治療および健康教育を提供しています。

HIV教育プログラム(Living with HIV)には、50カ国に1,150人を超えるHIVチャンピオンがおり、この2年間で全員が再訓練を受けました。HIVチャンピオンは地域のコミュニティと協力し、2008年と09年に63万人の人々に1対1の教育セッションを提供しました。2009年にはオンラインHIV及びエイズ教育Webサイトも立ち下ました。- www.vir.us

女性の社会的地位の向上を図る計画である「ゴール」は、インドのデリー、ムンバイおよびチェンナイにおけるスキームにより1,600人を超える女性の生活に貢献しました。2010年度にはさらにこのスキームを拡充します。

「命を救う防蚊ネット」プログラムはマラリアを防御するためのアフリカの地域計画です。当行は2013年までにさらに500万張の殺虫剤処理済みの蚊帳を配布するため、2008年10月に500万ドルを約束しました。計画の開始以降、170万張の蚊帳が配布され、300万人を超える人々がその使用法の訓練を受けました。

当行の国別事業では、地域コミュニティに関わる計画を個々に作成しています。

企業と顧客

取引企業中心・お客様重視であることによって取引企業・お客様との関係を深め、財務に関しても持続可能な成果を提供できると確信しています。当行はコンシューマー・バンキングとホールセール・バンキングの両方においてお客様及び取引企業のニーズを満たすため、ご提供する商品を拡充しました。苦情処理プロセスも強化しました。

今後の重点戦略

当行は引き続き2010年も、主力商品及びサービスを活用することを通じてサステナビリティとの取り組みを中心に据え、持続可能な成長を実現するとともに、銀行としての実体経済、社会、環境への影響力を発信して行きます。

報告ツール

2009年度年次報告