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赤道原則

当行のプロジェクト・ファイナンス事業を左右する赤道原則

銀行が融資するインフラ整備等のプロジェクトが社会および環境に及ぼす影響について、銀行自らが判断し、評価し、管理するための枠組みとなるのが赤道原則です。当行は2003年に赤道原則を採り入れ、以来すべてのプロジェクト・ファイナンスとアドバイザリー取引にこれを適用してきました。当行の対応は現在では、資本コスト1000万ドルという赤道原則のガイドラインを超えています。

赤道原則の採択銀行として、当行は取引先企業の事業が及ぼす環境的・社会的影響を、一連の共通基準を基に評価し、分類しています。

リスクは低(カテゴリーC)、中(カテゴリB)、高(カテゴリA)に分類され、このレベルにより、当行のプロジェクト・ファイナンス事業と、取引企業が環境的・社会的リスクを管理するために必要とされる適切な専門サポートが判断されます。また、当行が取引企業に求めるガイドラインおよび基準のほか、ホールセール・バンキング事業に係わる責務およびレピュテーショナル・リスク委員会に取引案件を上申する必要性の有無も、この評価によって判断されます。取引相手の事業が当行の求める基準に達していない場合には、その状況に対する当該企業の対応・是正能力を評価します。

高リスクのプロジェクト融資案件については、当該取引先の環境的・社会的行動計画について概要を把握します。そして、契約期間中は終始、要求基準と行動計画への適合状況を監視します。

赤道原則の採択銀行として、当行はその年に実施されたアドバイザリー・マンデートと貸付マンデートの件数を報告することも義務付けられています。表1、2、および3は、赤道原則下での当行のコミットメントを示しています。

表1 - 赤道原則取引とアドバイザリー・マンデート

貸付マンデート 2005 2006 2007 2008 2009
カテゴリーA 5 5 8 5 3
  28% 25% 24% 18% 20%
カテゴリーB 10 12 22 19 10
  56% 60% 65% 68% 67%
カテゴリーC 3 3 4 4 2
  17% 15% 12% 14% 13%
合計 18 20 34 28 15
  100% 100% 100% 100% 100%
アドバイザリー・マンデート1          
カテゴリーA なし なし なし なし 4
カテゴリーB なし なし なし なし 0
カテゴリーC なし なし なし なし 1

表2 - 2009年の地域別貸付マンデートとアドバイザリー・マンデート

  アジア アフリカ 中東 アメリカ大陸 欧州
カテゴリーA 1 3 0 1 0
カテゴリーB 3 3 3 0 1
カテゴリーC 2 1 0 0 0

カテゴリーA

2009年の地域別貸付マンデートとアドバイザリー・マンデート カテA

カテゴリーB

2009年の地域別貸付マンデートとアドバイザリー・マンデート カテB

表3 - 2009年の産業セクター別貸付マンデート

  産業セクターごとのプロジェクト数 プロジェクト総額 プロジェクト総額に占めるSCBのシェア プロジェクト総額に占めるSCBシェア(%)
石油&天然ガス 7 12,724 853.55 7%
電力 2 4,655 159.75 3%
鉱業 1 514 101.78 20%
インフラ 2 4,233 69.10 2%
再生可能エネルギー 1 86 45.99 53%
電気通信 2 308 92.50 30%
その他 0 0 0 -
セクター別内訳
1
当行は現在、報告システムの改善により、決算数値についてさらに詳しい情報を提供できるようになります。

当行は年間を通じて、赤道原則の継続的発展に協力しており、気候変動と、プロジェクト・ファイナンスを越えた原則の適用性に重点的に取り組んでいるワーキンググループに参加しています。また、他行に対して当行の経験を開示し、この原則の採用を働きかけました。

当行は、世界野生生物基金(WWF)が中国の銀行使節団のために用意した持続可能な貸付研究ツアーに貢献しました。使節団は、中国銀行業監督管理委員会のほか、中国輸銀、中国工商銀行、中国輸出信用保険公司などの金融機関の代表で構成されたものです。

ツアーの中で、当行は特にアジア、アフリカ、中東の新興市場における融資活動において環境・社会リスク、およびガバナンスリスクを適用した際の経験を紹介しました。また、ポジション・ステートメントを使節団に示し、その中でこれらがどのようにして自行の事業および事業戦略に組み入れられているかについても説明しました。

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2009年度年次報告